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4.色々なタイプのチップアッテネータ

4.1 同軸コネクタにマッチしたアッテネータ

高周波の伝送には同軸ケーブルが用いられます。
この同軸ケーブルのコネクタにアッテネータを搭載するケースが多く、このケースでは、
同軸ケーブルコネクタの形状に合わせたチップアッテネータが必要です。
この用途にはPATシリーズ Wタイプが最適です。

PATシリーズ Wタイプの特長

・ダブルπ型回路の採用。
・同軸コネクタにマッチしたグランドと信号ラインの配置。
・2サイズあり、いずれも各種減衰量の品揃えあり。
・10GHz対応製品もラインアップ。

PATシリーズ Wタイプの特長

PATシリーズ Wタイプの実装

PATシリーズ Wタイプの実装

・上面図の1&2が信号の入出力ライン。3はGNDライン。
・ここに掲載の製品は同軸型コネクターの形状とマッチ。
・同軸型コネクタの外周部を本製品のグランドにハンダ付け。

4.2 感温型チップアッテネータ

携帯電話の基地局では、高性能増幅アンプの温度特性が課題となるケースがあります。
この温度特性を緩和して出力を一定に保ために、感温型のアッテネータを使用します。

P*Vシリーズの特長

・アッテネータと感温素子の組み合わせ
・温度によって減衰量が自動的に変化
・10種類の減衰量と各種温度係数を品揃え
・信号のアンプ特性に合わせて選択可能
・3サイズあり、いずれも減衰量と温度係数品揃え

P*Vシリーズの特長

P*Vシリーズの使用例

増幅アンプが高温で利得が下がる時、減衰量を
小さくして出力を一定に保つ事が出来ます。

P*Vシリーズの使用例

4.3 高周波チップアッテネータ

携帯電話の5G化に代表されるように、通信分野では、高周波数化が顕著です。
5Gでは、28GHz帯まで使用します。この高周波対応チップアッテネータとして
ATSシリーズをリリースしています。

ATSシリーズの特長

・高周波領域までのアッテネーション
・10種類の減衰量に最適な回路構成
・信号ラインをグランドで挟む放熱・耐ノイズ性で優位なGSG構造
・小型面実装のチップアッテネータ

ATSシリーズの特長

ATS2012 減衰量ごとの周波数特性

ATSシリーズは減衰量1dBごとに、製品設定があり、
下図のように0dB~10dBそれぞれにおいて、30GHzまで安定な特性を示します。

ATS2012 減衰量ごとの周波特性

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